こんにちは、生クリームです。
いつものように出社したら、事務所にお偉いさんが座っていて一言。
「事業所を閉鎖する」と伝えられる。毎日当たり前に出勤して仕事をして、こんな生活がずっと続くと思っていた。それが気づけば、「閉鎖する」と伝えられたらなんて考えたことはありますか。
これは、私が就職せずに大学を卒業後働き始めたバイト先のお話。
目次
事業所が閉鎖!?今後どうするのかと言われても決められない
就活が上手くいかずに大学を卒業後アルバイトで働き始めた会社で、毎日楽しく働いていたある日、勤務していた事業所が閉鎖することを伝えられた。
インドア派の私でも働くことが楽しく感じる職場だったのでとてもショックでした。
自分の担当するお客様も増えて、事業所に足を運んでくれる人も増えて、小規模ながらも仲良く仕事をしていました。
そんな生活がずっと続くと思っていたのに、いきなりの閉鎖。
家からの通勤距離も自転車で10分もかからないし、何かあれば家にすぐに帰れる。融通も利くし働いている人はみんな本当に仲良く働いていて、給料は少ないけど嫌いじゃない仕事内容で大好きな職場でした。
会社のナンバー2から突然「事業所を閉鎖」すると言われて、私を含めて困惑する従業員たち。
とりあえず他の仕事を探しても良いし、別の事業所で働いても良い。とだけ告げられるも、みんな大号泣。そりゃぁそうだ。いきなりいつもの日常が無くなるんだから、それも生活に直結する仕事場だもん。
とりあえず1ヵ月はあるからその間に決めといてくれ
と言われてその日は通常業務。
今後どうするのか決める?昼食
就業時間になると、いつもの通常業務にとりかかるがいつもと違う部分がある。
それは、お客様へのおしらせ。
たまに閉店セールの広告が入った時ってなんとも思わないばかりか、むしろ安く購入できるんじゃないかって期待しちゃいますよね。
でも、自分が閉店するお店側になると、仕事していても暗い気持ちになってくる。当然と言えば当然ですが・・。
遊びに来てくれるお客様にも、閉鎖について伝えると驚かれますし心配してくれるお客様もいました。それでも、お客様へ最後までしっかりと対応を続けたあの日は忘れもしません。
昼食をとりながら、今後どうするのかそれぞれ話すけど答えなんてでません。
別の事業所で働けるっていっても、部門も変わるし営業時間も変わるかもしれない。
生活スタイルそのものまでもが変わってくる。
いっそのこと転職しようかと考える人も、田舎過ぎて転職もすぐに見つかるかわからないという不安が襲ってくる。そうすると次の話題は、なぜ閉鎖しなければならないのかだ。
事業所閉鎖の理由は、売上減
いくつかある事業所のうち、私の働いていた事業所の売上げが圧倒的に少なかったのが事業所閉鎖の大きな理由です。
事業所ができたころは、得意先の新規開拓でいっぱいいっぱいでしたが、ある程度固定の取引先が出来てくるといよいよ売上アップを目指しますよね。
上の人も同じことを考えていたと思います。
これから売上上げていくぞ!
っと思っていたし、他の従業員もみんな思っていたと思います。
でも、現実はめちゃめちゃ厳しかった。
売上を取るためにお客様を迎え入れようとしたら、一日8時間じゃどうしたって足りなかったんです。っというのも、サービスの単価が低すぎて売上をプラスにできなかったんです。
「んじゃぁ単価を上げればいいじゃないか?」って思うかもしれないけど、単価を上げるとお客さんは全く来なくなってしまった過去があるので、単価はあげられなかったんです。
単価がスバ抜けて安いこともあって、ネットで調べて県内外から利用してくれるお客様が来てくれていました。県外からも来てくれるってすごいことで、高速代を支払ってでも安い!と言われました。
もちろん安いからと言って手を抜くわけでもなく、しっかりとお仕事していましたよ。
でね、1日8時間で足らないんだから早番や遅番を作って、より長い間お客様への対応ができるようにしようと考えたけど、結局その分の人件費がかかってしまうのでこれも無理があった。
家庭を持っている人と独身の若者で異なる不安
従業員の中には、家庭を持っている人もいれば、私のように独身で20代という人もいる。
20代なら次の仕事も簡単に見つかるかもしれないけど、40代で次の仕事がすぐに見つかるかわからないという不安は大きすぎた。
資格をたくさん持っていて、職務経験も豊富な人ならまだしも、田舎の小さな会社でずっと働いていた人に資格は無いという人も。
当時の私は20代前半で大学を卒業したばかり。周りは、「お前は若いから大丈夫」とか「もっといい所いけ」なんて言ってくれたけど、今の生活に満足しすぎて別の仕事なんて想像もできなかった。
正直ね、リストラとか倒産とかありえなくはないと思うんだ。会社員って。
でも、「まさか自分が?」って思って、現実と向き合う姿勢がついたと思う。
自分がしたいことはどういうことで、どんな風な生活を送りたいのか?
資格を取得して、バリバリに働きたいのか。それとも、田舎でゆっくり暮らしながら働きたいのか。どっちにしたってまた同じように、会社の経営が悪くなるかもしれないことも考えさせられた。
この経験を活かして
働いていた職場が、無くなるなんて20代で経験することってなかなか無いと思うんです
私はたまたま経験できたんですが、この経験で得たものは
・無駄遣いを辞める
・貯金をしておく
・副業をする
(出来れば本業に)
ですね。
友人にこの件について話してみると、「転職だな」とか「別の事業所でもいいのでは?」という意見が多かった。
周りも結婚していない学生ってこともあって、働くことのリスクについて考えてはいない様子。入ってきた収入はどんどん使い、当たり前にまた収入が入ると思っている生活。これが一般的な普通なのかもしれないけど。
働いたお金で欲しいものを買って、また働いての繰り返し。ある意味綱渡り状態。
もしもまた
職場を失うことがあったら
家族を養うための収入がなくなるとしたら
なんて考えたら、綱渡り状態のこのサイクルではリスクが大きすぎると思うようになりました。
この記事が誰かの参考になることは無いと思うけど、「もしも自分だったら」に当てはめて考えるきっかけになればうれしく思います。