
就職を意識すると、楽な仕事に就きたいと考える人もいると思います。
お給料はたくさん欲しいけど、肉体的にきつい仕事は嫌。ノルマがある仕事も嫌だし専門的な仕事も資格が無いから無理。
今すぐお金に困っているわけじゃないから、お給料が少なくても楽な仕事ってどんなのがあるのか検索する日々。働き方って人それぞれですからね。
そこで見つけた土日祝日休みの事務職のお仕事。ノルマがあるわけでもなければ肉体的にきつい仕事でもありません。資格が無くても未経験歓迎の言葉に誘われ応募したら、あっという間に内定に。
就職先を探している人からすれば羨ましい限りの話だけど、実際に働くと仕事が無さ過ぎて逆にキツイんです。
目次
事務職の仕事ってどんな仕事?
私の就職した事務職のお仕事は、WordとExcelがある程度使えれば未経験者歓迎の職場でした。
仕事内容は
・売上入力
・簡単な書類作成(フォーマット有)
・各部署へのメール対応
・外部or内部の電話対応
こんな感じ。
どうですかこれ。
売上入力といっても、社員全員の給与計算をするわけじゃありません。
専用のソフトを使って、商品を順番に売り上げていくというもので、1時間もあれば終わります。たまに大口の売上があっても3時間もあれば終わっちゃいますよ。
パソコンのキーボード入力ができる人なら誰でも働けそうな仕事内容で、面倒な来客対応もありません。
書類作成は日付と作成者の変更ぐらいでOK
入社したばかりの頃は、基本的に消耗品などの管理業務からはじまりました。
書類作成も今まで通り変わらないので、専用のフォーマットを使い日付と作成者の名前変更ぐらいで済みます。
気を付けるところは、書類作成日の日付ぐらいなので一度作ってしまえば、あとは日付を変えるだけで1年中使いまわしです。もうね、アルバイトの人でも簡単にできるだろうってレベル。
各部署へのメール対応は上司の判断通りでOK
私の勤めていた事務職は、基本的に自分の判断であれこれ決定するということがありません。
必ず課の上司へ確認してから返事をするので、自分の意志で各部署へ対応することってなかったんです。普段のメール業務はフォーマット通りで済むようになっているので、毎日同じようなメールを送信するのみ。
メール文の例
注文書PDFで3枚です。
っていうメールの一文があるとしたら、赤文字部分「3」の数字を変更するぐらいでOK。
とっても簡単でしょ?
注文書の枚数が5枚なら
注文書の枚数5枚です。
にすればいいし
注文書の枚数が7枚なら
注文書の枚数7枚です。
に変更すればOK。
もしも、普段の処理で有り得ないことが起きたら上司に相談⇒上司の言う通りに処理でOKです。だから自分が慌てることもないし、考える必要もない。
仕事が楽だとキツイの?
仕事内容が楽なのにキツイんです。
なぜかというと仕事が無さ過ぎて、毎日やることがないのに会社に居ないといけないのが苦痛になってきます。
一応正社員として働いていると、一日8時間は就業規則によって会社に居ないといけないですよね。でも仕事内容は、8時間分の作業量はないのです。2~3時間もあれば一日の仕事量が終えてしまいます。
残りの時間はどうするのか。
残りの時間は遊んでいるわけにもいかないので、仕事をしている雰囲気を作り続けます。
これが仕事をする上で一番キツイことでした。
当時就職活動をしているころの私は、ひたすら楽な仕事内容の会社を探していました。
・どんな業界の仕事が簡単なのか
・どの職種なら簡単な業務なのか
・人と接することなくできる業務はなんなのか
就活生が企業研究をするのと同じくらい、楽な仕事ってどんな仕事があるのかを調べていました。当時は本気で楽な会社を探していました。
だけど今ならわかる。
楽な仕事内容の会社なんて辞めておけ
ってこと。
楽な仕事内容の会社に入社してしばらく経てば、働きたくなる。
嘘のような本当の話で、事務職って基本的に事務所で仕事なんです。営業職なら、「外回り行ってきます。」といってすぐに、外出することもできるでしょう。
でも事務職は別。
事務所のパソコンの前で基本的に仕事が完結しますので、、。事務職は、事務所に居ない=サボってると思われがちなんですよね。
なので、いくら暇と言ってもどこかに出かけるわけにもかず、パソコンの前に座り続ける日々。だからと言ってネットサーフィンをするわけにもいかないので、ボーっとする時間が増えたり、意味もなくスケジュール管理をしてみたり。
あまりに暇すぎて、掃除でもなんでも仕事を頼まれれば雑用でも喜んでするようになる。
あまりにパソコンの前で何もしないでいる時間が多いと、ゴミ捨てとかトイレ掃除とか雑用の仕事でも、喜んで請け負うようになります。ずっと座り続けるなんて無理!
わざわざ人の仕事までしなくても・・。と思う人もいるかもしれないけど、自分が毎日毎日仕事が暇で過ごしていると働きたくなってくるんです。
楽な仕事できつかったことを、まとめると
楽なのに、楽だからこそきつかったことです。
楽な仕事をすることで、きつかったことをまとめると。
きつかったこと・特に話す必要もないため、社内コミュニケーションが少ない
・仕事が無さ過ぎて毎日が暇
・たまに普段と変わった処理をすると非常に悩むようになる
一人一人の処理内容が決まっているので、社内コミュニケーションは限りなく0に近かったです。
何なら朝の「おはようございます」と、帰りの「お先に失礼します。」で一日が終わることも。
また、普段ならパソコンの前に座っていたいと思うけど、何もしないでパソコンの前にいることが凄く暇でストレスに感じることも出てくるようになります。
仕事は無いのに、仕事をしているように見せるため仕事を探すのもきつかったです。
それから、普段と違う処理が来るとかなり悩むようになってきます。普段ボーっとしているからか、日々考えることなく処理をするだけの生活なので、自分で判断することもしたくなくなってきます。
楽な仕事に就いてみてわかったこと
楽な仕事に就いてみてわかったことは、若いうちなら楽な仕事は辞めた方が良いと思う。
学生から社会人へなるとき、楽な仕事を探す人もいると思うんですが、若い時こそ楽な仕事に就くのはもったいないです。
だってね
本来若いうちにいろいろな経験をするところ、楽な仕事を選んだがために、経験することができないんですから。
資格の取得するための勉強だけじゃないですよ。
社員研修や、職場の人たちとの飲み会やコミュニケーションから得られることもきっとあると思うんです。
そういう経験がないままに歳をとると、年齢を重ねても学生を卒業したままのような自分に驚くと思います。周りの友人がいろいろな経験をしていく中、「自分は今まで何をしていたんだ!」というように、思うこともあると思う。
私がそうだったから。
もちろん楽な仕事すべてが、この記事のようにきついということもありません。
たまたま私の経験して感じたままを紹介させていただきましたので、事務職が楽ということもない場合もあるので注意が必要ですね。